地域ねこ活動とは
地域ねこ活動とは、いわゆる※ノラねこを適切に飼養・管理するために、地域の住民の合意と協力のもとで共同飼養する活動のことです。
その地域に住んでいる住民たちが協力し、動物愛護ボランティアの助け等も得ながら、地域に住み着いている「所有者のいないねこ」に不妊去勢手術を行い、今以上に数が増えないように管理します。
併せて、餌やりやフンの始末を適切に行うことにより、ねこによって迷惑を被っている住民たちの理解が得られるよう配慮をし、また、餌場やトイレの管理をする事で、地域の環境美化にもつながります。
「地域ねこ活動」はこうして地域ぐるみで、今地域にいるねこを飼養しながら、徐々に頭数を減らし、トラブルの解決をめざすものです。
※ノラねこ…特定の飼い主がなく、公園や市街地等に住み着き、人から餌をもらったり、ごみをあさるなどして生活しているねこ=以下「所有者のいないねこ」と言います。
【愛知県 所有者のいないねこの適正管理マニュアル】より引用
地域住民が主体となり、ボランティア等の協力を得ながら・・・
1.不妊・去勢手術をする
2.適切な餌やりをする
3.給餌場所の清掃・管理をする
4.トイレ等を設置し、ふん尿の始末と管理をする
5.地域で協力し、1~4を継続していく
TNRとは
TNR活動とは【ノラ猫を殺傷することなく、確実に減らしていく】方法の事です。
T(トラップ)捕獲して
N(ニューター)不妊・去勢手術を施して
R(リターン)元の場所に戻す
そこに
M(マネジメント)管理する
(をつけてTNRMと呼ぶこともあります)
猫は生後5~6ヵ月で繁殖が可能になり、交尾をすれば約90%の確率で妊娠します。そのため、放っておくと上記の表のようにどんどん増えてしまうのです。
このように捕獲しただけでは、数を減らすことにはなりません。
そのため、不妊・去勢手術をすることが重要になってくるのです。
ノラねこは、夏暑く冬寒い過酷な屋外での生活、病気や栄養失調、事故やひどい場合は虐待などにより、4~5年の寿命と言われています。不妊・去勢手術さえしていれば、確実に減っていきます。
所有者のいないねこを、「排除するもの」ではなく【命あるもの】ととらえ、地域全体で適正に管理しながら共生をし、
地域のトラブル解決・環境美化を図っていきませんか?